全損【損害保険用語】

全損ぜんそんとは

保険の目的が完全に減失したか、または修理・回収等に要する費用が保険価額を超えるような場合の事

全損には現実全損(絶対全損とも呼ばれる)と推定全損(解釈全損または経済的全損とも呼ばれる)とに分類されます。

例えば海上保険においての現実全損とは、被保険貨物が物理的に完全に破壊された場合は当然の事、残存はしているが保険に付けられた種類の物としては存在しない程に大きな損害を被った場合、または被保険者がその所有を奪われて回復する事が出来ない場合を指します。

推定全損は、まだ現実には全損が発生していないけど、その発生が避けがたい場合や、修理または回収に要する費用が保険価額を超えるような場合を指します。

どちらの場合においても被保険者保険金を受け取ることが出来ます。

推定全損の場合には、荷主は貨物に対する権利一切を保険者に譲渡する手続きが必要になり、これを委付(いふ)と呼びます。