失火の責任に関する法律【損害保険用語】

失火の責任に関する法律しっかのせきにんにかんするほうりつとは

失火者に重大な過失がある場合に限り、民法709条の不法行為の規定を適用すると定めた法律で、「失火責任法」とも呼ばれる

失火責任法では、失火によって他人の権利を侵害して損害を与えた場合の不法行為責任について、重大な過失による失火の場合にだけ賠償責任を負うと定めています。

重大な過失とは、重過失ともいわれるもので、一般人として注意を著しく欠いた場合の意味になります。(最判昭和32年7月9日民衆11巻7号1203項

失火責任法は、木造家屋が密集している日本では大火の例も多く、失火者に莫大な賠償責任を負わせる事は妥当でないとの趣旨から制定されたもので、一般的不法行為の原則を緩和し、軽過失による失火は免責になります。

しかし、失火責任法は民法415条に規定されている債務不履行責任には適用されないので、借家人は家主に対して賠償責任を負わなければなりません。

したがって借家人は、家財を補償の対象にした火災保険に加入し、借家人賠償責任補償特約を付帯して、このリスクに備える事が大切になります。