共同海損【損害保険用語】

共同海損きょうどうかいそんとは

船舶、積荷、運賃等が共同の危険にさらされた時、共同の安全を図る為に船長が故意に、かつ合理的に船舶または積荷の一部を犠牲にし、または異常な費用を支出する事によって生じる損害

共同海損は、投荷による損害のような共同海損犠牲損害と、座礁した船舶を離礁させる為に要した救助料、避難港への入港費用の様な共同海損費用とがあります。

これらの損害と費用は、損害を免れた船舶、積荷、運賃のそれぞれの価額に応じて分担されます。

共同海損の精算は、現在実務的には主として1990年修正の1974年ヨーク・アントワープ規則または1994年ヨーク・アントワープ規則に従って行われています。

なお、ヨーク・アントワープ規則は、国際条約ではないので、予め共同海損の精算をヨーク・アントワープ規則に基づいてなされる事を約束した当事者のみに適用されています。

通常は、船荷証券や用船契約書等の運送契約に共同海損条項が追記されていて、現在は1990年修正の1974年ヨーク・アントワープ規則または1994年ヨーク・アントワープ規則のどちらかによって精算される様に共同海損条項に明記されています。