被保険利益【損害保険用語】

被保険利益ひほけんりえきとは

保険事故が発生する事によって、被保険者が経済上の損害を受ける可能性のある利益

被保険利益は、人と物との関係になるので損害保険の対象になります。

保険法では、「損害保険契約の目的」と表現されています。

要するに、保険法3条は、「損害保険契約は、金銭に見積もることが出来る利益に限り、その目的とすることが出来る」と定めています。

損害保険契約は、損害に対して保険金を支払う事を目的とするので、その契約が有効に成立する為には、被保険利益の存在が前提となります。

また、不法な利益は公序良俗に反する契約となり、保険保護の対象から除外されます。

被保険利益は、必ずしも法律上の権利である必要はなく、経済上の利益または経済上の関係で成り立ちます。

また、同じ保険の目的について複数の被保険利益が存在するケースもあります。

例えば船舶が減失した場合、船舶所有者はその所有者利益、その船舶に抵当権を設定し融資している債権者(個人や金融機関等)は担保利益、船舶貸借人は賃貸借権による使用利益、用船者は用船による利潤、要するに収益・利益の上に損害が生じる事になるので、それぞれ船舶に関して経済上の利害関係を持っていて、この様な場合には「複数の被保険利益が存在する」ケースになるわけです。