生命再保険【生命保険用語】

生命再保険せいめいさいほけんとは

生命保険会社がリスクの分散を図るため、引き受けた生命保険契約の一部または全部を他の保険者に移転する契約

生命再保険を利用する目的のひとつは、死亡率等の大きな変動による悪影響に対して生命保険事業を守る事であり、もうひとつは最適な資本政策の実現や、新規分野への進出計画の実施の為に財務面での戦略を支援する道具として利用する事です。

生命再保険で移転されるリスクは損害再保険とは違い、死亡率、罹患率、傷害・疾病・入院・治療・介護・就業不能・健康・その他給付発生率などの保険事故率に加えて、保険契約の失効、解約、事業費及び投資損益が含まれます。

生命再保険の分類については、基本的に契約手続き面による分類(任意再保険・自動再保険)と、責任分担方法による分類(比例割合再保険非比例割合再保険)があり、これ自体は損害再保険と変わりません。

損害再保険と違う点は、比例割合再保険について責任準備金(保険料積立金)の取扱の違いにより、危険保険料式再保険共同保険式再保険修正共同保険式再保険と呼ばれる再保険方式を有している事です。

危険保険料式再保険とは

危険保険料式再保険とは、死亡危険を中心とした保険給付を再保険の対象とし、元受保険金額から責任準備金を控除した金額(危険保険金額)に基づいて保有・出再額が決定される再保険方式です。

共同保険式再保険とは

出再者が締結した元受契約の条件と全く同じ内容で受再者が再保険責任を負う方式です。

修正共同保険式再保険とは

出再者が保険料積立金に相当する金額を留保し、その運用についての責任も負担する方式です。

その結果、受再者が負担するのは死差損益リスクと費差損益リスクとなりますが、この費差損益リスク(とりわけ新契約費負担)の受再者への転嫁が修正共同保険式再保険の重要なポイントになります。

まとめ

例えば死亡、医療給付などのリスク転嫁を主な目的とする再保険は、一般的に危険保険料式による自動再保険または任意再保険を用います。

また、解約・失効、新契約費用、投資損益などの損益リスクの転嫁やバランスシートの改善など主に財務的な目的に利用する場合は、一般的に共同保険式、修正共同保険始期、その2つの併用方式の自動再保険を用います。