通知義務【生保・損保の共通用語】

通知義務つうちぎむとは

保険契約者または被保険者が保険契約を締結した後、一定の事実が発生した場合に、その事実を保険者に対し通知しなければならないという義務

保険法では、保険契約の締結後に危険増加が生じた場合において、保険料を危険増加に対応した額に変更したならば保険契約を継続する事が可能な時であっても、保険者は以下の2つの要件の両方に該当する場合に保険契約を解除する事が出来ると、保険法の29条、56条、85条に規定されています。

  1. 危険増加に係る告知事項について、その内容に変更が生じた時は、保険契約者または被保険者が保険者に遅滞なくその旨を通知すべきと保険契約で定められていること
  2. 保険契約者または被保険者が故意または重大な過失によって遅滞なく通知しなかったこと

上記の2つの要件を両方満たした場合に保険者は解除権の行使が可能になります。

損害保険の場合も保険法14条によって、保険契約者または被保険者は、保険事故による損害が生じた事を知った時は、遅滞なく保険者に対してその旨を通知しなければなりません。

また、死亡保険契約の保険契約者または保険金受取人が、被保険者が死亡した事を知った時(保険法50条)、傷害疾病定額保険契約の保険契約者、被保険者または保険金受取人が、給付事由(入院、高度障害、死亡等)が発生した事を知った時(保険法79条)も、同様の通知義務が発生します。

通知義務違反をした場合、保険法上の規定は無いのですが、一般的には保険者が被った損害額(例えば義務違反による調査費用の増加等)を、支払うべき保険金の額から控除する事が可能になっています。