解除権【生保・損保の共通用語】

解除権かいじょけんとは

保険者または契約者の意思により、保険契約を消滅させる権利の事

保険者側からの代表的な解除権の行使は、告知義務違反の時または重大事由による時です。

告知義務違反による解除

保険者が告知義務違反を理由として保険契約を解除した時は、その解除は将来に向かってその効力を生じ、保険者はその時まで払い込まれた保険料の全額を返還する必要はありません。

また、保険者は保険事故発生の前後を問わずに保険契約を解除する事も可能で、保険事故発生後において解除した場合でも原則として保険者は保険金支払の義務を免れます。

また、既に保険金の支払いが終わっていた場合には、その返還を請求することも出来るようになっています。

例えば、保険事故発生後に告知義務違反が判明した時、保険会社側は保険金支払を拒否出来るし、それまでの保険料の全てを返還しなくても良いという事になります。

重大事由による解除

重大事由による解除権の行使の方法およびその効果は、告知義務違反の場合と同じです。

重大事由とは、保険者と保険契約者との間の保険契約を支える信頼関係を破壊するような事由の事で、以下の様な事になります。

  1. 保険契約者、被保険者、保険金受取人が保険金を詐取する目的、または保険金を他人に詐取させる目的で事故招致をした場合
  2. 保険金の請求に際し、保険金の受取人に詐欺行為があった場合
  3. 付加されている特約が、重大事由によって解除された場合(特約の重大事由とは、重複契約によって給付金の合計額などが著しく過大となり、保険制度の目的に反する状態がもたらされる恐れのある時など)
  4. その他契約の継続を期待し得ない上記の1または3と同等の事由がある場合

逆に契約者側からの解除権として代表的なものに、クーリング・オフ制度があります。