他人の自動車が自宅の門柱を壊された

例えば自宅の門に自動車が突っ込んできて、門柱が破壊されてしまったような場合、修復費用は誰がどのように支払ってくれるのか?を解説します。

修復費用が支払われる方法は大きく2つある

もし、他人の運転する自動車が、自宅の門柱を破壊するような事故が起きた場合、まずは自動車の運転者が民法709条に基づいて、損害賠償責任を負担する事が1つめの考え方です。

もしその自動車に任意保険が付保されている場合は、その保険者(加害者側の損害保険会社)が対物賠償責任保険金の支払い義務を負担します。

2つめは、当該家屋を保険の対象とする「住宅総合保険」に加入している場合は、原則として門柱も、保険の対象となる「建物の付属建物」に含まれるので、火災保険金の支払対象になります。

この様な事案の殆どは、自動車の運転者が損害賠償責任を負担する事になりますが、例外として、急性心不全等による運転者の抗拒不能(こうきょふのう)に起因する場合は、民法713条によって免責となる場合もあります。

運転者が無保険だった場合は?

ではもし運転者が無保険などの場合は、火災保険金が支払われるかどうかを考える必要が出てきます。

また、不法行為の損害賠償は時価で行われるので、事案によっては火災保険の方が有利な場合もあります。

住宅総合保険であれば、「建物の外部からの物体の落下、飛来、衝突、接触もしくは倒壊または建物内部での車両もしくはその積載物の衝突もしくは接触」事故となるので、補償対象になります。

なお、建物が保険の対象である場合は、「門、塀もしくは垣または物置、車庫その他の付属建物」も保険の対象に含まれるので、当然ですが門柱も保険の対象になります。

調布市で起きた小型機墜落事故と火災保険の関係を解説

皆さんも記憶にあるかもしれませんが、2015年7月26日に東京都調布市の住宅街に、セスナ機が墜落した事故がありました。

この機内には、機長ほか同乗者4名の計5名が登場していたのですが、機長及び同乗者一人が死亡し、同乗者3名も重傷を負いました。

さらに、住民1名も亡くなり、他の住民2名が軽傷を負いました。

この時、セスナ機が墜落した事で火災が発生し、墜落した住宅が全焼、周辺の住宅等も火災等による被害を受けてしまいました。

この事故の後に、被害者遺族らは機体の管理会社など2社を相手に慰謝料の損害賠償請求訴訟を起こしました。

この裁判とは別にして、火災保険として考えると、この事故は、「建物の外部からの物体の落下、飛来」に該当するわけなので、この「外部からの物体の落下、飛来」という保険事故を付保している火災保険に加入していた場合は、当然ながら火災保険金が支払われる事例といえます。

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