水害保険金の支払い条件とは?

台風等による水災によって保険の対象に損害が生じた場合に支払われるのが水害保険金ですが、具体的にどのような条件になると保険金が支払われるのかを解説してみたいと思います。

※基本的に損害状況によって支払条件は違います。

水害保険金の保険事故って何?

一般的に、水害保険金の保険事故は、「台風、暴風雨、豪雨等による洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ・落石等の水災」と定義されています。

ここでいう「台風」とは、気象庁の定義によると、「一般に熱帯低気圧のうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速が、およそ17m以上のもの」と定義されています。

実務上は、気象庁が番号を付けた「台風〇号」のみを「台風」として認定されます。

これに対して、「暴風雨、豪雨等」については台風のような認定制度がないので、定義は曖昧な感じですが、気象庁の用語に従えば、暴風雨は「暴風に雨を伴うもの(暴風は、暴風警報基準以上の風のこと)」で、豪雨は「著しい災害が発生した顕著な大雨現象」という考え方になります。

定められている支払条件とは?

上記で水害保険金が支払われる保険事故に関する定義を説明しました。

次に保険事故が起きた時の支払条件を見てみましょう。

支払条件は保険商品によって違いますが、損害保険料率算出機構火災保険標準約款(住宅総合保険普通保険約款)を調べてみると、以下の様なルールが記載されています。

具体的な支払条件規定

  1. 保険の対象である建物または家財にそれぞれの保険価額の30%以上の損害が生じた場合
  2. 保険の対象である建物または保険の対象である家財を収用する建物が、床上浸水(注)を被った結果、保険の対象である建物または家財にそれぞれの保険価額の15%以上30%未満の損害が生じた場合
  3. 上記①および②に該当しない場合において、保険の対象である建物または保険の対象である家財を収用する建物が、床上浸水(注)を被った結果、保険の対象である建物または家財に損害が生じたとき

※(注)居住の用に供する部分の床を超える浸水をいいます。なお、「床」とは、畳敷または板張等のものをいい、土間、たたきの類を除きます。

上記の損害区分に応じて保険金が支払われますが、その保険金は以下のとおりに支払われます。

保険金支払いの損害区分

  • 上記の支払条件規定の1.の損害区分は、保険金額×損害額÷保険価額×70%
  • 上記の支払条件規定の2.の損害区分は、保険金額×10%(1事故200万円が上限)
  • 上記の支払条件規定の3.の損害区分は、保険金額×5%(1事故100万円が上限)

※保険金額>保険価額の場合は、保険金額とあるのは保険価額とする。

※上記の1と2の合計額は、1事故につき200万円が上限

 

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