台風の吹き込みは、火災保険の対象になるの?

台風や暴風雨の時に、自宅内に雨が吹き込み、カーテンや窓際に設置したある家具が水濡れして汚れてしまった場合は、補償対象になるの?」という質問を時々頂きます。

今回は、このテーマで、吹き込みは火災保険で補償されるのかどうか?を解説したいと思います。

まずは風災の定義を確認してみる

まずは「風災」の定義から見ていきましょう。

損害保険料率算出機構の【火災保険標準約款2条(2)注3】には「台風、旋風、竜巻、暴風等をいい、洪水、高潮を除きます。」と風災の定義が書いてあります。

この趣旨を考えると、風災とは「異常気象に起因するものに限定する」という意図が感じられますね。

また、上記の定義には注釈が書いてあり、そこには「台風の場合に洪水、高潮を伴うことが多く、こられが風災と混同され、本項で担保されるのではないかという誤解を招く恐れがあるため、念のため規定として設けられている」とあります。

つまり、風災には「洪水や高潮」は含まれず、補償対象にならない事を意味します。

火災保険では、吹き込み事故は補償の対象外になる

このページのテーマの「台風で吹き込んだ雨が、家の中の家財を汚したりした場合は補償の対象になるのか?」という疑問に対しては、損害保険業界の慣例では、このような吹き込み事故は無責(補償してくれない)という回答になります。

一見すると「風災」に該当しそうなイメージですが、実際は補償対象外になってしまいます。

他にも、損害保険料率算出機構の【火災保険標準約款】に、「風、雨、雪、雹、砂塵その他のこれらに類するものの吹込みによって生じた損害については、建物の外側の部分が破損し、その破損部分から建物の内部に吹き込むことによって生じた損害に限ります」という規定もあります。

要するに、例えば台風や暴風雨で屋根瓦が吹き飛んでしまい、そこから雨漏りが確認出来る状態になった時に、「建物の外側の部分が破損」に該当するので、風災として補償の対象になるのです。

しかし、単なる吹き込み事故は、風災として火災保険の補償対象にならないのです。

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