費用保険金と修理費

火災保険における【費用保険金と修理費】の2つについて解説させて頂きます。

少し分かりづらいかもしれませんが、出来るだけ分かりやすく解説したいと思いますので、参考までに最後までご覧頂ければ幸いです。

費用保険金とは?

費用保険金とは、火災等の保険事故が生じた際に発生するもので、火災保険金とは別に支払われる保険金のことです。

主な費用保険金は、「臨時費用」、「残存物取片づけ費用」、「失火見舞費用及び地震火災費用」の3種類に大別出来ますが、各保険会社が時代のニーズに合わせて新設・統合・廃止等が頻繁に行われています。

例えば、東京海上日動火災保険は、2017年1月の改定で「残存物取片づけ費用保険金及び修理付帯費用保険金」のうち、損害範囲確定費用及び仮修理費用を火災保険金に統合して、これらの費用保険金を廃止しています。

この費用保険金の取り扱いは、各損害保険会社によって全く違うので、各保険会社の商品毎に確認しておく必要があるでしょう。

費用保険金も損害保険金ではあるので、「損害てん補の性質」を持っているといえます。

臨時費用保険金

臨時費用保険金は、火災等によってホテルに宿泊したり、親戚や友人宅に避難したりする事があり、その際には宿泊料や謝礼金などが掛かる場合もあるので、こうした損害をてん補する趣旨で存在しています。

しかし、厳格な損害の査定をする性質のものではなく、実損とは無関係に定率の費用保険金を支払う保険金なので、事実上、損害てん補ではなくて、定額(定率)保険化しているのが実情です。

残存物取片づけ費用

残存物取片づけ費用は、名称のとおり、「焼け跡の残物の廃棄や清掃に要した費用を負担する」という損害をてん補する趣旨の保険金です。

本来は、建物が全焼し、火災保険金が支払われる場合は、残存物の所有権を保険会社が取得することになるはずですが、殆どのケースで保険会社は残存物の所有権を放棄しています。

この場合は、残存物が敷地等に残るので、その片付け費用の実費相当額が支払われることになります。

なお、残存物を保険会社が引き上げるのは、転売可能な在庫商品等の例外的な場合に限られます。

失火見舞費用保険金

失火見舞費用保険金は、本来は失火責任法によって、失火による近隣住戸への延焼損害については損害賠償義務が発生しないのですが、法的に責任が無くても近隣住戸に対してお詫び(見舞い)をしないわけにいかないので、こうした見舞いに要した費用をてん補してくれる保険金です。

そのために支払要件は以下の2つあります。

  1. 保険の対象となる建物から発生した火災に等の場合
  2. 第三者の所有物に滅失等が生じた場合

この保険金は、第三者ではなく被保険者に支払われ、また被保険者が近隣見舞いを行うこと自体は、保険金請求上の義務ではありません。

地震火災費用保険金

地震火災費用保険金は、地震保険とは別に、地震等による火災によって損害が生じた場合に、それによって臨時に生じた費用に対して、その費用分をてん補してくれる保険金です。

臨時に生じた費用が実際に発生しているかどうかは問われません。

地震保険も費用保険のひとつですが、その被保険利益は建物の損害等の所有利益に対してなので、地震火災費用保険金とは重複保険の関係にはなりません。

修理費とは?

保険会社が保険契約者等に保険金を支払う場合、修理費としてはどのようなものが支払われるのか?

結論としては、修理費として主に「残存物取片づけ費用」、「損害範囲確定費用」、「仮修理費用」が支払われます。

残存物取片づけ費用

損害が生じた保険の対象の残存物の片付けに必要な「取壊し費用」や、「取り片付け清掃費用及び搬出費用」などです。

損害範囲確定費用

保険の対象に生じた損害の範囲を確定するために必要な調査費用のことです。

仮修理費用

損害が生じた保険の対象の仮修理に必要な費用

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